職員ブログ
Blog

【田村】花粉症について

はじめまして!

セイル薬局の薬剤師 田村です。

今回ブログを初投稿させていただきます。

ブログタイトルの写真は先月旭山動物園のカバと目があった時の写真です。

気温も上がりようやく春らしい季節となりました。私個人としては春が好きですが、皆さんはいかがでしょうか??

花粉症の方はこれからの季節が苦手の方もいらっしゃると思います。

そこで、今回は花粉症の薬について紹介したいと思います。

花粉症の薬としては、飲み薬、目薬、点鼻薬の3種類が多く処方されます。

以下に、病院やクリニックで処方される薬をいくつか紹介します。

①飲み薬

飲み薬は、市販薬としても多く販売されており、比較的使用されている方が多いと思います。飲み薬の中には、薬の効果が現れるまでに数日から数週間かかるものもあるため、花粉症の時期よりも早く飲み始めた方がいいお薬もあります。

1.抗ヒスタミン薬

ポララミン:即効性がある。副作用が強い(眠気、喉の渇き) 1日1回~4回程度服用が必要。前立腺肥大症、緑内障の方は使用できない。

2.抗アレルギー薬:くしゃみ・鼻水・かゆみに効果的

アレグラ:1日2回服用が必要。副作用の眠気が生じにくい。グレープフルーツジュースで薬の吸収が低下する。生後6ヶ月から使用可能。

ザイザル:効果が強く1日1回の服用でよい。副作用として眠気が生じやすい。食事の影響を受けにくい。生後6ヶ月から使用可能。

ビラノア:他のアレルギー薬より即効性があり強力(1時間程で十分な効果が得られる)1日1回の服用でよい。副作用の眠気が生じにくい。食事の影響を受けて効果が低下するため、食事1時間以上前、または食後2時間後に服用する。子供への使用はできない。

デザレックス:即効性があり、抗アレルギー薬の中で1番効果が長く続く。1日1回の服用でよい。副作用の眠気が生じにくい。食事の影響を受けにくい。12歳から使用可能。

3.抗ロイコトリエン薬:鼻づまりに効果的

シングレア:鼻づまりに優れている。市販薬にはないため、受診が必要。

②目薬

インタール点眼:徐々に効果が増し2週間程度で安定した効果を得られる。1日4回点眼。

パタノール点眼:即効性があるが持続性がない。1日4回点眼。刺激が少ない。

フルメトロン点眼:ステロイド剤という種類でかゆみ等の炎症を抑える効果が強力。抗アレルギー剤で症状がよくならない際に使用する。眼圧を上げることがあるため、医師の指示に従い長期間の使用は控える。

③点鼻薬

1.副腎皮質ステロイド剤:鼻粘膜の炎症を抑える。飲み薬と違い全身的な副作用は少ない。

アラミスト:目のかゆみや赤みにも効果がある。2~15歳未満 1回1噴霧。15歳以上1回2噴霧。

ナゾネックス:他のステロイド点鼻薬に比べて全身への副作用が特に少ない。3~12歳未満 1回1噴霧。12歳以上1回2噴霧。

エリザス:添加物が乳糖のみのため他の点鼻薬に比べて刺激やにおいが少ない。16歳以上 1回1噴霧。

2.血管収縮剤:市販の点鼻薬に含まれている。即効性があり鼻づまりに効果があるが、使用し続けると鼻水が多くなったり、頭痛や吐き気を伴うことがあるため、長期使用は避ける。

アレルギーの薬といっても様々な形のものがあり、それぞれ特徴があるため困った際は、薬剤師へ相談していただければと思います。