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【三上】これって介護難民!?

先日、88歳で父が亡くなりました。2023年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳ということで、85歳を過ぎた頃からいつ亡くなっても…と覚悟はしていました。

ここ数年の経過はこんな感じです。

自宅にて
 リハビリ系デイサービス+ヘルパー(掃除)週1回
   ↓←この間にコロナ禍があり認知力の低下が進んだような…
 訪問看護・訪問リハビリ+ヘルパー(掃除)週1回 

   ↓           
 看護小規模多機能サービス利用(週2回デイサービス他訪問看護・介護)

しかしながら2年前の2ヶ月の入院を挟んで独居が難しくなり、ショートステイで繋いで貰って、入所先を探しました。

札幌ではなく、地方在住のため、施設の種類や数に限りがあり、自宅のある土地からは離れたくないという本人たっての希望で、ケアマネに尽力していただいたのですが、なかなか入所先は見つかりませんでした。
(この時点では本人の条件の厳しさに気付いてなかった…)

認知症も進んできていたのでグループホームも視野に入れたところ、空きが見つかり、そこへ入所しました。

実は、ワタクシ第1回のケアマネの試験合格し、一時期はケアマネの資格持ってました。が、大手の調剤薬局の業務多忙な最中に継続研修に行く気になれず、流してしまいました。
現場を知らない不勉強者でしかないのですが、実際に父がグループホームへ入所することになり初めて福祉用具のレンタルが使えないことやデイサービスやリハビリのサービスが利用できないことを知りました。


そこの施設が本人と合わなかったようで、みるみる痩せていき、歩行状態も外泊の度に悪くなっていったので、リハビリの出来る施設への移動を考え、結果的にあちこちに相談することになり、いろいろなツテも頼りましたが、リハビリの出来る入所可能な施設は見つかりませんでした。

原因は服薬の種類の多さで、薬代が高くて、リハビリの出来る介護医療院や老健からは悉くお断りのお返事がきました。

結局、通院中の総合病院のMSW(メディカルソーシャルワーカー)と叔父の知人の療養型病院のMSWの間でベッドが空き次第転院の調整まで話を進めていただけました。

が、その間に体調が悪化し、コロナにも罹患、体調が戻らないまま急変し逝ってしまいました。

身近な人の死に対してはどのような選択をしても、あの時こうすれば良かったのでは…もっと別な選択の方が本人が満足したのでは…と想いは尽きないものと思います。

父母を看取って、その時々に自分が出来ることを精一杯してきたつもりですが、何年経ってもやはり後悔はなくならないです。

ご両親、利用者様共に大切にしていきたいものですね。